仕事上から彼を見ているが、もともと精神科医ということもあって、人の気持ちになって物事を考える優しさを持っている。とつとつとしたしゃべり口調に、派手さはないが、一度口にしたことは必ず実行する、責任感の強い男だ。同じ医療現場に携わる者として、彼の医療や福祉への考え方、その仕事ぶりを見てきた。患者に対する接し方、相手へのいたわりは、彼はだれにも負けない。患者の人権をすべてにおいて第一に考える姿勢こそが、彼の信条だ。

 倉吉東高の同級生で、二人とも鳥大医学部に進学。専攻は彼が精神科、私は内科で、それぞれが目指す道を歩んだ。医学部時代の医局対抗の野球大会では、彼はチームの大黒柱的存在で「黄金時代」を築いた。

 亡父の遺志で政治家となった彼を、私は側面から支えてきた。鳥取県議会議員としての仕事を全うするため、施設経営に専念する彼。とにかく先見性がある。彼が取り組んだことは、何年後かに『間違いなかった』と実感できる。
 「鳥取県を良くしたい」との思いは人一倍強い。彼の政策をよく聞いてもらえれば、理解してもらえる。地域生活を守り、県・国を変えていこうとする政治家として適任ということが。

倉吉病院
藤井政雄記念病院
総院長
 引田 亨